【特集まとめ】電子書籍購入だけじゃない、全AndroidユーザーのためのKindle徹底活用テク

少し前から「もうすぐ来る黒船」と言われ続けてきた、Amazonの電子書籍プラットフォーム「Kindle」が、ついに日本に上陸した。既にAndroid, iPhone用のアプリが配布されており、電子書籍の購入も可能だ。ハードウェアの「Kindle Fire」と「Kindle Fire HD」は12月19日、「Kindle Paperwhite」は11月19日発売だが、Androidスマートフォンやタブレットでは、既にKindleを利用することが可能なのだ。
Kindleは、「Amazon(のKindle Store)で電子書籍を購入して読むためのソフトウェア/ハードウェア」というような説明をされることが多いが、それだけではない。iTunesやiPhoneの音楽再生ソフトウェアが「iTunes Storeで買った音楽を聴くためのもの」というだけではない、というのと同様だ。iTunesやiPhoneの音楽再生ソフトウェアは、自分で吸い出したMP3や、自分で録音したネットラジオを聴くためにも使えるし、むしろ、「iTunes Storeで音楽を買ったことはない」というiPhoneユーザーも多いだろう。同様に、Kindleは、Amazonで購入した電子書籍のみならず、自分で作成したdocファイルや、ネットで拾った/仕事や学校で使うPDF、じっくり読みたいウェブページまで、「スマートフォンやタブレット等で読むもの」という、広い意味での「電子書籍全般」を読むためのプラットフォームだ。詳細は後述するが、5GBの無料ストレージにHDD内のdoc, PDFファイルやウェブページを放り込むことができるから、例えば、「PCブラウザから今読んでいるウェブページをKindleストレージに送信し、風呂の中では防水スマートフォン、電車の中では電子インクなKindle Paperwhiteで読む」といった使い方も可能なのだ。


Kindleならスマートフォン/タブレット等のOS不問で利用可能

このような、「広義の電子書籍」を読むためのプラットフォームとしてのKindleが強い最大のポイントは、OSを問わないという点にある。例えば、Androidスマートフォンユーザーの中にも、もうすぐ発売される電子インクの「Kindle Paperwhite」に興味がある人や、「タブレットはiPadを買おうかなぁ」と考えている人もいるだろう。Kindleであれば、Androidスマートフォンと「Kindle Paperwhite」、AndroidスマートフォンとiPad、といった組み合わせであっても、同じ電子書籍、同じ「ブックマーク(しおりのような概念)」を共有できる。もちろん、「iPhoneとNexus 7」といった組み合わせでも同様だし、さらに言えば、もしいつかAndroidスマートフォンからiPhoneに乗り換えるにしたって、Kindleのデータは普通に引き継ぎ可能だ。
また、単純に、Dropboxなど汎用性の高いストレージとは別に、(広義の)電子書籍専用のストレージを5GB使える、というのも魅力的。1ファイルあたり50MBという制限があるが、実際問題、docやPDFで50MBを超えることはほぼないだろう、1ファイル平均5MBと計算すれば、1000ファイル。勉強や仕事用のファイルを放り込みまくって大丈夫だ。Dropboxは無料だとあまり容量が多くないし、(広義の)電子書籍専用ストレージとしてのKindleには、魅力があると言えるだろう。

この特集では、「AmazonのKindleストアから電子書籍を購入して読む」というような、Kindleの基本的な使い方から、Kindleを「広義の電子書籍」ビューアとして活用する方法までを一気に紹介しよう。

目次

関連記事

2012年10月29日09時00分 公開 | カテゴリー: 便利化・快適化 | キーワード:, , , | Short URL
このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事